※2017年初頭にnote.muに投稿したものです。
アニメ第1話放送
スクストのアニメの放送が始まった。「とある科学の電磁砲」など原作付き学園バトルモノの成功例がある制作会社でもあり、期待していた。「ジョジョの奇妙な冒険」など大作と同じ番組枠で、作画がものすごく綺麗で、力が入っているのがわかる。内容も期待通り個人的には満足だったが、インターネットの評判を検索してみると、必ずしも好印象というわけではなそうである。いくつか読んでみると、テレビシリーズアニメは「わかりやすさ」が重要と感じた。
ゲームはテレビ放送に比べて没入感が高く、極端なキャラクター付けで目を引く必要性は高くない。特にゲームの主人公格はプレイヤーが重ね合わせやすいように極端な性格付けは少ない。またスクストは季節に合わせて着せ替えていくなど日常感のあるゲームでもあるため、キャラクターの個性はありつつも、基本的にみんな受け入られやすい「いい子」で、そこまで極端ではない。「とある科学の電磁砲」の白井黒子、「ペルソナ4」のナルシストでキザなセリフやポーズ(「イケメンにのみ許されるポーズ」といったスラングが生まれた。)を繰り返す主人公くらいでないと、即時的な受けは得られないように見える。
スクストのエピソード1の主人公である椿芽は、真面目でひたむきな性格で、大人しい。アルタイル・トルテのチームの中では、伊緒が万能キャラでまなが伊緒に欲情?する設定があり、「とある科学の電磁砲」での美琴と黒子に近い関係にある。予告編では「とある」の第1話でもあったシャワーシーンがあり、黒髪ツインテールのまなは「黒い黒子」と呼ばれるようなポテンシャルがある、同じ制作会社でパロディもできるのでは、なんて期待していたが、特に変な事態は起きなかった。現状、おちゃらけキャラの悠水がゲームと同じように話をリードしているので、第2話以降での展開が楽しみである。
他には、いきなりキャラクターが多く出てきて、世界設定も把握しきれなかったという感想があった。第1話は、主人公チームのバトル→学園の日常で世界設定の説明→再びバトル(他チームの紹介)といった流れであった。主人公チームのバトル(旧式妖魔ではなくコカトリスあたりがよかったのでは。)に他の2チームが助太刀で華やかなバトルを紹介→悠水とリョウコの会話で悠水がフィフスフォースに加入する過程を回想して丁寧に世界設定の説明→次ミッションの報せが来たというところで終わり、といった流れで、最初にクオリティの高さを示し、出て来た大勢のキャラクターが第2話以降に具体的に出てくるのだろう、と期待を持たせるというのもよかったかな、と思った。
アニメ中盤
スクストのアニメも中盤まで進んでいる。色々な描き方があったが、キャラクターの掛け合い重視、ほのぼの日常系といったものになった。ゲームシステムの紹介が多く、ゲームの販促という印象も受ける。今季のアニメの話題は「けものフレンズ」に取られてしまったようにみえるが、スクストのGoogle playの売上ランキングも上がっていて、アニメ化効果はそれなりに出ているのではないかと思う。ただ、直近のスクウェア・エニックスの決算資料では業績を牽引したタイトルとして挙げられていなかったので、やや勢いが落ち着く状況にあるようにもみえる。
さて、スクストのアニメをみて個人的に思っているのは、スクストの世界観の設定が簡略化されていて、ストーリーの奥深さのアピールが少ないのが残念、ということだ。アニメではわかりやすくしなければならないのは理解できるが、平行世界の仕組みについてなされていた小難しい説明、オブリがもたらす世界壊滅の未来、発端と技術の成り立ちに係るクアルタ研究所のメンバー達の因縁、学園や企業の陰謀など、エピソード1の話を魅力的にし、他ゲームとの違いを作っていた深い設定が大きく省略されてしまっている。 もし私的にアニメでの話を筋を考えてみると、スクストの世界観を知らない方に紹介するとともに、原作組も新しく知ることができる設定等が含まれているといいように思う。例えば、未だ実態が明らかにされていない「時空管理局」について、神装編のエピソード3には絡まなそうだし、エピソード1の補完として軸にしてみることが考えられる。以下、勝手な妄想でストーリーを考えてみた。
……20年前の隕石で五次元時空に干渉し平行世界の存在を覚知できる「ステラプリズム」が発見された。アルタイル・トルテの世界のように一研究所に秘匿された技術になるのではなく、まっとうに科学界に発表され、公的に研究されるようになった。平行世界を転移する技術ができ、世界に不測の悪影響が及ばないよう統制・管理する「時空管理局」が設置され、その技術を用いて他のチャンネルを探索、平行世界の解明や更なる技術の進化を模索することとなった。転移を生身の人間に対して行うのは人道上も問題があると考えられ、高性能AIを積んだロボットとアンドロイドを別の平行世界に転移させ、調査を進めることにした。
調査の結果、別の平行世界には五次元空間移動に耐えられる素質がある者が集まる場所があることが判明した。日本の東月宿町にある五稜館学園だ。どうやら多くの平行世界で戦士となったらしく、転移の応用技術「メモカ」を介して高い戦闘力を備えることができる。他国でも素質のある者がいないか調査が進められた。五次元時空間内に同学園を模した施設「エテルノ」を設置し、素質のある者を集め、調査の助けになってもらう。エテルノにいる間は時間が進まず、素質のある者が元いた世界を乱す危険を抑える。 このような計画の下、とあるロボットとアンドロイドが担当として派遣されることとなった。「ふふっ、どんな子に会えるか楽しみですね。」「よろしくモシュ。」……
時空管理局の設定は、これまでのストーリーと一番矛盾のないものとして、私が勝手に推測するものだ。このような妄想はともかくとして、アニメ本編もストーリーが進み、盛り上がっていくのを楽しみにしている。
アニメ第1話放送
スクストのアニメの放送が始まった。「とある科学の電磁砲」など原作付き学園バトルモノの成功例がある制作会社でもあり、期待していた。「ジョジョの奇妙な冒険」など大作と同じ番組枠で、作画がものすごく綺麗で、力が入っているのがわかる。内容も期待通り個人的には満足だったが、インターネットの評判を検索してみると、必ずしも好印象というわけではなそうである。いくつか読んでみると、テレビシリーズアニメは「わかりやすさ」が重要と感じた。
ゲームはテレビ放送に比べて没入感が高く、極端なキャラクター付けで目を引く必要性は高くない。特にゲームの主人公格はプレイヤーが重ね合わせやすいように極端な性格付けは少ない。またスクストは季節に合わせて着せ替えていくなど日常感のあるゲームでもあるため、キャラクターの個性はありつつも、基本的にみんな受け入られやすい「いい子」で、そこまで極端ではない。「とある科学の電磁砲」の白井黒子、「ペルソナ4」のナルシストでキザなセリフやポーズ(「イケメンにのみ許されるポーズ」といったスラングが生まれた。)を繰り返す主人公くらいでないと、即時的な受けは得られないように見える。
スクストのエピソード1の主人公である椿芽は、真面目でひたむきな性格で、大人しい。アルタイル・トルテのチームの中では、伊緒が万能キャラでまなが伊緒に欲情?する設定があり、「とある科学の電磁砲」での美琴と黒子に近い関係にある。予告編では「とある」の第1話でもあったシャワーシーンがあり、黒髪ツインテールのまなは「黒い黒子」と呼ばれるようなポテンシャルがある、同じ制作会社でパロディもできるのでは、なんて期待していたが、特に変な事態は起きなかった。現状、おちゃらけキャラの悠水がゲームと同じように話をリードしているので、第2話以降での展開が楽しみである。
他には、いきなりキャラクターが多く出てきて、世界設定も把握しきれなかったという感想があった。第1話は、主人公チームのバトル→学園の日常で世界設定の説明→再びバトル(他チームの紹介)といった流れであった。主人公チームのバトル(旧式妖魔ではなくコカトリスあたりがよかったのでは。)に他の2チームが助太刀で華やかなバトルを紹介→悠水とリョウコの会話で悠水がフィフスフォースに加入する過程を回想して丁寧に世界設定の説明→次ミッションの報せが来たというところで終わり、といった流れで、最初にクオリティの高さを示し、出て来た大勢のキャラクターが第2話以降に具体的に出てくるのだろう、と期待を持たせるというのもよかったかな、と思った。
アニメ中盤
スクストのアニメも中盤まで進んでいる。色々な描き方があったが、キャラクターの掛け合い重視、ほのぼの日常系といったものになった。ゲームシステムの紹介が多く、ゲームの販促という印象も受ける。今季のアニメの話題は「けものフレンズ」に取られてしまったようにみえるが、スクストのGoogle playの売上ランキングも上がっていて、アニメ化効果はそれなりに出ているのではないかと思う。ただ、直近のスクウェア・エニックスの決算資料では業績を牽引したタイトルとして挙げられていなかったので、やや勢いが落ち着く状況にあるようにもみえる。
さて、スクストのアニメをみて個人的に思っているのは、スクストの世界観の設定が簡略化されていて、ストーリーの奥深さのアピールが少ないのが残念、ということだ。アニメではわかりやすくしなければならないのは理解できるが、平行世界の仕組みについてなされていた小難しい説明、オブリがもたらす世界壊滅の未来、発端と技術の成り立ちに係るクアルタ研究所のメンバー達の因縁、学園や企業の陰謀など、エピソード1の話を魅力的にし、他ゲームとの違いを作っていた深い設定が大きく省略されてしまっている。 もし私的にアニメでの話を筋を考えてみると、スクストの世界観を知らない方に紹介するとともに、原作組も新しく知ることができる設定等が含まれているといいように思う。例えば、未だ実態が明らかにされていない「時空管理局」について、神装編のエピソード3には絡まなそうだし、エピソード1の補完として軸にしてみることが考えられる。以下、勝手な妄想でストーリーを考えてみた。
……20年前の隕石で五次元時空に干渉し平行世界の存在を覚知できる「ステラプリズム」が発見された。アルタイル・トルテの世界のように一研究所に秘匿された技術になるのではなく、まっとうに科学界に発表され、公的に研究されるようになった。平行世界を転移する技術ができ、世界に不測の悪影響が及ばないよう統制・管理する「時空管理局」が設置され、その技術を用いて他のチャンネルを探索、平行世界の解明や更なる技術の進化を模索することとなった。転移を生身の人間に対して行うのは人道上も問題があると考えられ、高性能AIを積んだロボットとアンドロイドを別の平行世界に転移させ、調査を進めることにした。
調査の結果、別の平行世界には五次元空間移動に耐えられる素質がある者が集まる場所があることが判明した。日本の東月宿町にある五稜館学園だ。どうやら多くの平行世界で戦士となったらしく、転移の応用技術「メモカ」を介して高い戦闘力を備えることができる。他国でも素質のある者がいないか調査が進められた。五次元時空間内に同学園を模した施設「エテルノ」を設置し、素質のある者を集め、調査の助けになってもらう。エテルノにいる間は時間が進まず、素質のある者が元いた世界を乱す危険を抑える。 このような計画の下、とあるロボットとアンドロイドが担当として派遣されることとなった。「ふふっ、どんな子に会えるか楽しみですね。」「よろしくモシュ。」……
時空管理局の設定は、これまでのストーリーと一番矛盾のないものとして、私が勝手に推測するものだ。このような妄想はともかくとして、アニメ本編もストーリーが進み、盛り上がっていくのを楽しみにしている。
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